【離職防止のヒント】新入社員フォローアップ研修の実施について
先日、鹿児島県中小企業家同友会(求人共育委員会 企画)の「新入社員フォローアップ研修」で、講師を務めさせていただきました!
4月の合同新人研修から約半年。
会社は違っても、同じ春に社会人としてスタートを切った”同期”たちが、久しぶりに顔をそろえました。
今回は研修の様子と、新入社員のみなさんが付箋に書いてくれた【ぶっちゃけた本音】の一部をご紹介します。
新入社員を迎えている経営者・人事ご担当者の方には、ぜひ読んでいただきたい内容です…!
■研修の概要
・主催:中小企業家同友会(求人共育委員会 企画)
・対象:会員企業の新入社員の皆さん(+各社の引率者の皆さま)
・講師:山下 千博(NextLinks社会保険労務士法人)
▶当日のプログラム
・オープニング:4月に作った「桜の木」を見て、今の気持ちをシェア
・ワーク1:成功談・失敗談と「今なら、どうする?」
・ワーク2:入社して感じたギャップと悩みの共有
・ワーク3:モチベーションと「働きやすい職場」づくり
・ワーク4:次に会うときに向けて「今、自分にできること」
・各社振り返り:引率の方へ「自分の決意」を伝える
会社の違う4~5人のグループで、「書く→話す→聴く」をくり返しながら進めました。

■4月の「桜の木」から、根を張る季節へ
4月の合同研修では、一人ひとりの決意を付箋に書いて、みんなで「桜の木」を作りました。
「失敗を恐れずに挑戦する!」
「たくさん質問して、笑顔で毎日を過ごす!」
「感謝を言葉にする」
桜は花が散ったあと、葉を広げ、地面の下で根を張って、次の春に向けて力を蓄えます。
今の新入社員のみなさんは、まさにその”根を張る季節”の真っ只中です。

■新入社員の【ぶっちゃけた本音】、一部ご紹介します
ワーク2では、3色の付箋に本音を書いてもらいました。
・ピンク:入社して感じた「ギャップ」
・黄色:入社して「大変だったこと」
・水色:今、抱えている「悩み」
集まった付箋は、なんと約150枚。
めちゃくちゃリアルな声が上がってきました。
▶入社して感じた「ギャップ」
・思っていたより上司が話しかけてくれて、慣れ親しみやすかった
・「社会に出たら厳しい」が、あんまり厳しくない
・全ての作業の指示は、一回聞いたら理解できると思っていた
・思っていたより個人ワーク多め。バイトと違う~
▶入社して「大変だったこと」
・とにかく覚えることが多い
・なにが分かっていないのかが、分からない
・自分から質問をしに行かないと、くわしく教えてもらえない
・朝起きること
▶今、抱えている「悩み」
・ちゃんと成長できているのか不安
・半年たって、先輩にどこまで頼っていいのか分からない
・1人で仕事ができるようになるのか不安
・冬がくるけど、起きられるかな…
グループで共有するたびに、あちこちから「わかる!」「私も!」の声。
「大変なのは自分だけじゃない」と分かるだけで、表情がふっと軽くなるのが印象的でした。
■本音から見えた5つのこと
① いちばんの壁は「覚えることの多さ」
② 「ちゃんと成長できているのか」が見えない不安
③ 質問・相談の「タイミング」に迷っている
④ 体力・生活リズムのしんどさ
⑤ 上司・先輩の「声かけ」は、ちゃんと届いている
特に⑤は、ぜひ経営者・上司の皆さまにお伝えしたいポイントです。
「上司が話しかけてくれた」「皆優しい」という声がたくさんありました。日々の何気ない一言は、ちゃんと新入社員に届いています!
■社労士として思うこと:会社ができる”小さな工夫”
社労士として多くの会社を見てきて感じるのは、人が辞めない会社に共通するのは、立派な制度よりも「人間関係の良さ」だということです。
今回の本音から考えると、例えばこんなことが効果的です。
▶「覚えることが多い」には
社内用語集や「最初の3ヶ月で覚えること」リストで、全体像と優先順位を見せる
▶「成長が見えない」には
月に一度、「できるようになったこと」を一緒に振り返り、言葉にして伝える
▶「質問のタイミングが分からない」には
「分からないことはこの時間に」と相談の時間を決める。質問のルールは社内で統一して伝える
どれも大きな制度はいりません。
日々の「一言」と「仕組みの小さな工夫」で、早期離職は防げると感じています。
■会社の枠を越えた「ナナメの関係」
上司・先輩との「タテの関係」、社内の同僚との「ヨコの関係」。
そして今回の研修でできたのが、会社を越えた同期の「ナナメの関係」です。
利害関係がないからこそ、本音で話せる。
会社が違うからこそ、自分にない答えを持っている。
研修のあとは懇親会まで。
最後まで笑い声の絶えない、本当によき一日でした\(^o^)/

まとめ
ご参加いただいた新入社員の皆さん、送り出してくださった各社の皆さま、引率の皆さま、運営の皆さま、本当にありがとうございました!
新入社員の本音は、社内ではなかなか出てこないものです。
「うちの新人は何も言わないから大丈夫」…と思っている会社ほど、こうした場が意外と効くかもしれません。
同友会の会員企業の皆さま、来年はぜひ新入社員の皆さんを送り出してください!
新入社員の定着や、働きやすい職場づくりについてのご相談は、NextLinks社会保険労務士法人までお気軽にどうぞ。
その一歩が、未来を変える。
新入社員のみなさんの「その一歩」を、これからも心から応援しています!
