これってハラスメント?〜 カスタマーハラスメント(カスハラ)編 〜
「お客さんだから、言われたことには応えないといけない」
そんな空気が、職場にあることはないでしょうか。
お客さまを大切にする姿勢は、どんな職場でも大切にしたいものですね。さて、2024年10月から、度を超えた要求や言動への対応が会社の義務になりました。働く人を守るために、ぜひ押さえてほしいポイントをまとめました。
「クレーム」と「カスハラ」は違う
正当な苦情や要望はクレームです。カスハラは、社会通念上、許容できる範囲を超えた言動のことです。
たとえば――土下座の強要、長時間の居座り・拘束、脅迫まがいの発言、SNS投稿をちらつかせての要求。こうした行為が該当します。
「お客さんだから」と我慢するものではありません。
顧客だけじゃない。取引先・第三者も対象
カスハラの「顧客等」には、直接の顧客だけでなく、取引先の担当者や外部の関係者なども含まれます。
「社外の人からの話だから」とは言えません。あらゆる業務上の関係者からの不当な言動から、従業員を守ることが求められています。
2024年10月から、会社の「対応義務」になった
これまで個人任せになりがちだった対応が、法律上の義務になりました。具体的には以下の整備が求められます。
・ カスハラへの対応方針の明確化と従業員への周知
・ 相談窓口の設置
・ 悪質なケースへの対処方針の策定
一人に背負わせない仕組みを作ることが、会社に求められています。
「毅然と断る」ことが、働く人を守ることになる
度を超えた言動には毅然とした態度で対応することを、会社として明確にすることが義務です。
「ここまでは対応する、ここからは対応しない」をあらかじめ決めておくことで、現場で迷わず動けるようになります。ルールがあることで、従業員も自信を持って対応できます。
まとめ
「お客さまを大切にすること」と「無理な要求に応え続けること」は、別の話です。安心して仕事に集中できる環境をつくることが、長い目で見てお客さまからの信頼にもつながります。
義務化のために取り組むのも大事ですが、まずは職場の仕組みを整えるきっかけとして、参考にしてください。
コラムで、「セクハラ」「パワハラ」「カスハラ」「採用ハラスメント」「外国人・ハラスメント」を順番に取り上げていきます。
「うちはどうだろう?」と少しでも気になった方は、ぜひ読み進めてみてください。やれることから、一つずつ整えていきましょう。
